WRITERめっき課 宰田浩二
リレー随筆の2回目が回ってくるとは思ってもなかったのですが、今自分の中で一番ネタがある時期でよかったと思う今日この頃。
昨年栃木より帰ってきて念願の家づくりをスタートしたのですが、なかなか思うような建築屋さんに出会えなかったのですが、すばらしい出会いがあり建築工法にも共感が出来たので契約に至ったのが今年の2月。
工法的に今時の工場生産の家とは違い時間がかかるために、やっとお盆前に完成引き渡しとなりました。
昔の日本家屋は夏の涼しさを基準に、冬は耐え忍ぶものというのが当たり前でした。
皆さんはヒートショックという言葉をご存じでしょうか?自宅の部屋間の温度差が大きく暖かい所から急に寒い所に行くと脳卒中や心筋梗塞などを引き起こすおそれのある現象で、高齢者の家庭内での死亡原因の25%はこのヒートショックによるものです。
どうすればヒートショックを防げるのかというと、家自体の断熱性能を上げて、各部屋間の温度差を無くすのです。よく断熱性能を上げると夏は暑いんでしょ?と言われますがそうではないです。壁から伝わってくる熱を遮断し、窓は最低でも2枚ガラス、夏の暑い日差しを直接入れないように軒を出したりするとかなり快適になります。
機密性能も重要で、機密とは簡単にいうと家の隙間のことで、隙間が多いと夏はエアコンの効きが悪くなり、冬は外から寒さが入ってきます。
ちなみに我が家の断熱、機密性能は北海道でも大丈夫なぐらい。
そんな性能岡山ではいらないと言われるかもしれませんが、光熱費がぜんぜん違ってきます。
岡山の建築屋さんでも断熱性能や機密性能にこだわって家づくりをされているところもあるので、これから建築を考えている人はそういう観点で家づくりを考えてみるのもいいと思いますよ。家族が健康に暮らせる家。それが一番だと思います。
オーエム産業㈱ めっき課 宰田浩二(第166号:2015年8月)