ホームランボールは宝物

WRITERめっき2係 堀之内英光

ホームランボールは宝物

こんにちは。現在のめっきラインは技術的にすごく難しいラインですが、槙本さんや小椋さんが一つ一つ丁寧に教えて下さってます。で、勉強になり、それに応えられるように早く技術を身に付け頑張ろうと思います!

それでは、リレー随筆ですが心に残った1ページを書こうと。血の繋がりはないのですが、18才の息子がいます。その共通点である野球の事について。


2007年5月4日、春の岡山県高校野球決勝戦。その日は朝から穏やかな天気でした。マスカットスタジアムに車を走らせスタジアムの観客席へと足を運び、何故かこの時、選手じゃない自分が緊張してました。スタジアム内、8割近くが相手校の岡山学芸館の応援でした。すごかったです。応援だけで圧倒されました。試合時間が近づくにつれ両校の選手達の顔も緊張しつつもキビキビした練習。その時に行われるスターティングメンバーの発表。この時はびっくりしましたねー。まさか大舞台で先発で投げるなんて自分達は全然知らなかったんですが、息子は前日に監督から言われてたらしいです。

サイレンの音 試合が始まりました。マウンドの上すごく緊張してるのはすぐわかりました。1回の表 早くも相手校にヒットで先取点を取られました。その後は落ち着き5回ようやく同点に追いつくものの、されど、逆転を許してしまいました。投球内容はそれほど悪くなかったのですが相手校が打つ打つ。でも、大量失点にはならなかったので。またバッティングの方はみんなからブンブン丸と呼ばれてました。バットに当たれば結構飛ばすのですが、三振が・・・。この日は、第1打席はピッチャーフライ。つづく第2打席は練習試合でも打った事のない初めてのホームラン。あとで聞いたらバットを振ったらたまたま当たったそうです(笑)。つづく第3打席もたまたま振り抜いたらツーベースヒットに(笑)。その後、試合は息子は7回まで投げて4-3と1点リードのままエースに継いだのですが、やはり相手校も粘り強かった。8回表にまた4-5と逆転され、その裏の攻撃で6-5と逆転したのですが、9回表に同点に追いつかれ6-6。選手達も、また観客もすごい緊迫したいい試合でしたね。そして、運命の10回裏1死でランナー1塁、「カキーン」とスタジアム内に響く音。ボールは左中間へサヨナラヒットで創部3年目で初優勝。ゲームセットと共にサイレンの音。自分は体が震えが止まらずヒザがガクガクと力が抜けた感じで動けませんでした。嫁は涙で顔がぐちゃぐちゃでした。

試合後、打ったホームランボールを息子から「プレゼント」と手渡され一言「応援ありがとう」この時何気ない一言ですがすごく嬉しかったです。今年から自分の道を選び就職の道を進みました。これからは、社会でのチームプレイ又ホームランを打ってほしいですね。

めっき2係 堀之内英光(第78号:2008年4月)


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