WRITERめっき課 野上京汰
皆さんこんにちは、めっき2係ニッケルラックライン新人の野上です。
リレー随筆を回してくださった藤平さんありがとうございます。今回僕の弟が父に説教される話について語ります。
これはある日の休日、家で弟のなつきが隠れてゲームをしていました。受験生なのにもかかわらずに、勉強もせずだらだらしていました。僕は、「こいつ何やってんだ?休日には父さんがだいたい家にいるのにバカじゃないか?」と思いました。そうしているうちに、鈍い足音が迫って来てなつきの部屋にその音の主が部屋のドアを思いっ切り開けました。
僕は「これは終わった」と思いました。なつきは、ゲームをしている最中にドアが開けられたので、ゲームを枕元に隠し何食わぬ顔をしていました。父さんがドスのきいた声で「なにしとんか?」と聞きました。なつきは「何もしてないよ」と言いました。父さんが「怒らないから教えてごらん」と言いました。なつきは怒らないならいいかと思い、父さんにさっきまでゲームをしていたことを言いました。次の瞬間なつきの左側頭部に鉄拳が飛んできました。何が起きたか分からない状態から目を白黒していると目の前で父さんが顔を真っ赤にして怒っていました。なつきはおいおいさっきと言ってることが違うじゃねえかと心の中で舌打ちしていました。
そこから長い説教が始まりました。初めは、なんでゲームをしたかについてなつきに問いました。なつきは「ほんの出来心で」と言い、案の定に鉄拳が飛んできました。父さんは「出来心だったら人を殺してもいいのか。それと同じで」とゲームをしている事とは関係のない事を言ってきました。それからも長々と説教は続きますが、最後には父さんとなつきが一緒に風呂に入り仲良くなり、お風呂上がりにあたりめを食べました。ゲームを隠れてやってそれがばれるだけでそこは地獄のように変わるのかと思うと恐ろしいです。
今回弟なつきが父さんに説教されることについて紹介させていただきありがとうございました。読んでいただいきありがとうございました。
オーエム産業㈱ めっき課 野上京汰(第180号:2016年10月)