WRITER業務部 有安敏
この写真は去年収穫時期の田んぼでの天日干し(ハゼ干し)の写真(自分の家の田んぼです)で世間ではどうなのかはわかりませんが、自分の地域も珍しくなった風景です。
この様にハゼかけをやっている家は数えるぐらいしかなくこの数年でいっきに少なくなり、自分としては風情も無く寂しく感じます。
ハゼ干しだと組み立てからかけるまでに1~2日(1ヶ所)でそれから2週間程度干して(天候に左右されるので長くなる事もあれば短くなる事もある)それからハーベスタ(脱穀機)でこぎを行うという工程になり結構手間と時間が掛かり今の時代にはそぐわないのと、一般的によく言われている就農者の高齢化などでこうなっている所もあるのでしかたがないのかなと思っています。
周りの人は良くやっていると関心をしてくれますが(自分の周りの同年代以下でやっていないからだと思う)自分が小さい頃はよその家は簡単に終わって良いなと思っていて、大人になったら機械化しようと思っていたけれど、自分が親に代わって組み立てる様になり、最初は上手くいかなくて苦労したけれど、やって行くうちにやりがいを感じて今ではどうやって上手に早く組み立てるかなど考えて疲れる事もあるけれど面白と思ってやれるようになっている。(これを書いていて改めて考え方が変わったなと感じる。)
今後もこの風景を残せるように最後の一軒になっても続けていけれたらと最近では思うようになっています。
※ ハゼ干しとコンバインで刈り取った米では味が違うと言われる事がありますが、米の品種、作る土地、肥料(化学肥料又は堆肥)、農薬など色々な条件で変わってくるので一概に言うことはできませんが、個人の感想としてはハゼ干の方がおいしいと思っています。(あくまで個人の感想です。)
オーエム機器 業務部 有安敏