WRITER開発部 藤田康祐
開発部、新入社員の藤田と申します。
今回は私の自己紹介も兼ねて、好きな映画について書かせていただきます。
私は、高校と大学でデザインを学んで参りました。そのきっかけとなったのが宮崎駿監督作品「風立ちぬ」です。零戦の設計者である堀越二郎が物語の主人公で、彼のものづくりに対する情熱に胸を打たれたので、あるシーンを交えてご紹介いたします。
劇中で堀越二郎は、昼食で出たサバの味噌煮を食べ、サバの骨を取り出して「美しい」と口にしました。それは進化の過程で最適化した形状であり、必然的なデザインであることに気付いた堀越二郎は零戦の骨格の設計にサバの骨の曲率を取り入れたのです。その結果、剛性と軽量化を両立させることを可能にしました。
私はこのエピソードから2つのことを学びました。1つ目は、機能に従った形態に美しさを感じる「機能美」という価値観を大切にすること。2つ目は、堀越二郎のように、生活の中に潜むその美しさに気付く目を養うことです。これらは、私が今もデザインする上で大切にしている教訓です。
最近、何度目かの風立ちぬを見て、ヒロインの菜穂子さんが優しくて健気で何度見ても感動してしまいます。まだ見たことない方は、よかったらご覧になってみて下さい。最後まで読んで下さりありがとうございました。
オーエム機器㈱ 開発部 藤田康祐(第125号)