みなさん、明けましておめでとうございます。お客様をはじめとするたくさんの方のおかげをもってオーエム産業㈱は創立40周年という節目の年を迎えました。2010年も一丸となって最高のめっきサービスを追求しましょう!!
さ て、寝正月を過ごしながら観たテレビから、三つの話を紹介します。一つ目は『クールジャパン』な"鍋"です。京都にある三百年の歴史があるスッポン料理屋 で使われている土鍋のお話です。土鍋がよく割れるということで、スッポン料理屋のご主人がその道では有名な滋賀県の陶芸家に土鍋製作をお願いします。土鍋 の要件は2千℃の熱に耐えられること。依頼を受けてから5年、やっと2千℃に耐えられる土鍋ができあがり、意気揚々と届けたら、なんとスッポン鍋の味が出ない・・・。試行錯誤の末、10年後に完成するのですが、大切なのは、まず土を寝かす(5年 以上寝かすと、微生物の影響などで土が均一化してくるなど変化が起こる)こと。そして何より驚きは、できたばかりの鍋は、数分もすると鍋に張った水がしみ 出てしまう! どうするのかなあと思って釘付で観ていたら、スッポン料理屋のご主人はこの鍋に醤油などを味付けをした水を張って2ヵ月も火を通し、鍋に味をしみこませてお客様にお出しできる鍋に仕上げていくのです! ものづくりの奥深さを感じました。また番組の本題としては、欧米にない鍋文化(ひとつの鍋をみんなで楽しむ)はコミュニケーションを深めるにはもってこいの日本の大切な文化だとのこと。
最後は 「オヤジパワーでメダルを目指せ!『リュージュ 日本の挑戦』」です。これは宣伝を見る限り、東大工学部、宇宙航空研究開発機構、中小企業町工場が力を合 わせて、日本の第一人者(女性)がバンクーバー五輪で使用するリュージュを開発するお話です。日本の頭脳とカーボングラファイトなど最先端の素材技術と中 小企業の職人技を合わせたらすごいソリができましたという話かなと思っていました。オリンピックの選考会も兼ねた12月の全日本選手権、彼女が選んだソリ は以前に使用していたイタリア製のソリでした。結果、7連覇を達成・・・。これだけの日本の英知を結集してもすばらしいものができないという現実、そして選手の繊細さと道具を変えることやその人の滑りまで含めてピッタリのものをつくる難しさ、ものづくりの怖さを感じました。
土 鍋は完成させることができましたが、あとの二つは現在進行形で挑戦中です。クリキさんはきっとトレーニングを続けていらっしゃるでしょうし、ソリはなんと かバンクーバー五輪で使えるものができないかと現在も開発中です。結果だけ言えば、成功と失敗2つですが、言えるのは、挑戦をしないことには、成功も失敗 もその先にあるものも得られないということ!! 失敗を乗り越え成功するまであきらめずに挑戦を続けることが大切だとあらためて感じました。