ビリヤード

WRITER開発グループ 仲俊秀

ビリヤード

昔何かの記事で読んだが、日本のビリヤード人口は約60万人。剣道よりは多く、卓球よりは少ないくらいらしい。うーん、いまいちピンとこない。しかし卓球は、最近注目を浴びていて同じマイナー競技なのにズルイ気がする。バドミントンのオグシオペアしかり、ビーチバレーの浅尾美和選手しかり、マイナーな競技が脚光を浴びるには、美人プレーヤーの存在が不可欠なのかも知れません。


話がそれましたが、ビリヤードについては映画やドラマで見たり、実際に遊んだりしたことがあっても、詳しくは知らない方も多いのではないか思います。今回は、私の趣味のひとつ、ビリヤードについて紹介したいと思います。


トム・クルーズ出演の映画『ハスラー2』により日本にビリヤードブームが起こったのは、今から20年以上も前の話。この映画でトムの格好良さに憧れたのが、当時小学生だった私とビリヤードとの出会いだったと思います。以降、時折小規模なブームが起こるものの、その盛り上がり方は非常にジミ~なものであります。


よく誤解されるのですが、"ハスラー"と言う言葉は、ビリヤードの上手な人、ビリヤードをする人を指す言葉ではありません。外国人に向かって"あなたはハスラーですね"と話しかけると、"なんだとこの野郎!"という反応が返ってくるので注意が必要です。(Hustler:賭け事において実力を隠し相手から大金をせしめる者、詐欺師)"プールプレイヤー"というのが正しい表現になります。


また話がそれましたが、ハスラーを志した少年時代から10年の月日が流れ、大学生になった私は、ビリヤードに本格的に取り組み始め、のめりこみ、ビリヤード場に通う事が生活の一部となり、現在に至っています。


ビリヤードで使用する道具といえばキューですが、安いものは数千円から高価なものでは百万円を超えるものまで存在します。


何が違うのか?高いキューほど高性能だから・・・ではありません。高価なキューは、材料に高価な銘木を使っていたり、精巧な細工が施されていたりするためで、2~3万円のキューでも十分な性能を持っています。しかし、上級者ほど高価なキューを持っていることも事実。


なぜなのか?「上級者は皆ハスラーなので、初心者から巻き上げたお金で高いキューを買うから」ではなくて、「高いキューを持っているほうが強そうに見えるから」でもなくて、「高いキューを持つと結果的に強くなるから」・・・かも。新しい道具を持つとモチベーションが上がって、練習にも身が入ったりします。上手くなると良い道具が欲しくなり、良い道具を持つと更に上手くなるという、正のスパイラルが起こるからかもしれません。車が好きな人が、だんだん良い車に乗り換えるようなものですね、きっと。車持ってないので知りませんが。


写真にあるように、ビリヤードに使用するキューにはいくつかの種類があります。一番良く使うプレーキュー(一番上)、ブレイクショット専用のブレイクキュー(真中)、ジャンプショット専用のジャンプキュー(短いやつ)などです。ゴルフに使用クラブ数の制限があるように、実はビリヤードにも試合で使うキューは3本までというルールがあり、多くの人がこの3種類を持って試合に臨みます。


さて、そろそろビリヤードの魅力について語ろうかと思いましたが、紙面が尽きました。続きは、今度回ってきたときに「ビリヤード2」で書きたいと思います。


開発グループ 仲俊英(第103号:2010年5月)


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